田舎暮らしに憧れて亀岡への移住を決断した看護師夫婦のための木造平屋の住まいである。
別の場所で暮らす親が時に友人を招いたり夫婦以外も使われることを想定した開放的なリビングスペースと、奥のプライベートなスペースを大きな土間玄関が繋いでいる。
若い夫婦の未来にたくさんの可能性が見出されるように、対話を繰り返しながら決めていったカクカクと雁行する平面と、そこにかかるリズミカルに反復するギザギザ屋根が、確かな拠り所となる骨格を与えている。 それは亀岡盆地を囲む背後の山並みと集落の街並み、どちらにも溶け込む佇まいを形作っている。
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